こんにちは。
「歯ぎしり」や「歯の食いしばり」していませんか??
まず、人は意識していない普段の状態では、口を閉じても上下の歯は接触していません。
2mm〜3mm程度、上下の歯の間には隙間が空きます。
この隙間の事を「安静時空隙」と言います。
ですが、勉強・仕事・家事の時など集中していると無意識に上下の歯を合わせてしまい、強い力を加えて噛み合わせてしまう事があります。
集中している時だけではなく、睡眠中も無意識に強い力で噛み合わせたり、“ぎりぎり”とこすり合わせてしまう事があります。
原因は明確にはなっていませんが、生活習慣や噛み合わせの悪さ、浅い睡眠などがありますが、1番の原因はストレスだと言われています。
「歯ぎしり」や「歯の食いしばり」で、通常の噛む力より強い力が歯や歯の周辺組織にかかり続けると、さまざまなトラブルが発生します。
噛み合わせにずれが生じたり、歯と歯の間に隙間が出来てしまい物が詰まるようになったり、詰め物や被せ物が破損して外れてしまう事もあります。
食べ物をすり潰す為の噛み合わせ面の溝が削られて平らになり、本来の役目を失ってしまいます。
歯や顎への負担が続く、顎周辺の筋肉が緊張状態になるなどで、顎が痛くなる。
更には顎関節症を発症してしまうかもしれません。
義歯を使用している方の食いしばりは、顎の粘膜への食い込みや変形が起こる事もあります。
歯周病の悪化にも注意が必要です。
強い力が加わり続ける事で歯茎や周辺組織が炎症を起こし、歯周病の進行を早める要因になります。
強い力は歯の根元にまでかかる為、根元部分は損傷して剥き出しになり、知覚過敏が起こりやすくなります。
日中の食いしばりは、まず自分で気づく事が重要です。
時々意識して、歯が当たっていないか、力いっぱい噛みしめていないか、確認してみてください。
歯ぎしりや食いしばりにはマウスピースで歯や顎を守り、負担を減らしましょう。
当院でも自分に合ったマウスピースが作成可能です。
歯科医師・歯科衛生士にご相談ください。
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